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『見えていない資産の顕在化 ~ 意味をあらわす ~ 』

概念をカタチに変える経営の翻訳で、見えていない資産を顕在化する
 

翻訳するとは

 

翻訳とは、「概念をカタチに紡ぐ」ことを顕しています。

“概念” とはカタチなき抽象的なもので見えない(感じる)ものを、“カタチ” とは具体的なもので見えるものを表現しています。別の言葉に置き換えるなら、「見えないものを見えるようにする」「無形なるものをカタチあるものにする」ことが翻訳です。

この翻訳には、カタチにない何か(像)を想う力の想像力を働かすことが重要で、センスメイキングと大きく関わります。センスとは “意味” のことでカタチあるものにするとは、「意味を形成する」ことです。

翻訳力を活かして、みえていなかった本質などの存在に気づくことができます。肩書の訳し家の “訳し” には、翻訳の意味を込めています。
 

 

センスメイキングとは

 

センスメイキングとは「意味の形成を表現し、未知を構造化すること」とありますが、私は「何かを意味あるものにすること」と解釈しています。

“何か” とは、新しい何かではなく元々そこに在ったもので、“意味あるものにする” とは、みえていない何かを探り出すことです。

意味あるものにしたカタチがコンテクスト(文脈)で、意味を与えることでつながりを生み出していきます。文脈づくりとは、「掘り起こす→浮き上がらせる→表現する」のプロセスから “未知を構造化” していくことです。

このプロセスは、歴史を探究していく考え方に似ています。近年、センスメイキングの機能の “触媒” は、イノベーションに欠かせないスキルだと指摘もあります。
 

 

顕在化するとは

 

「見えていない何かをみせること」を “顕在化する” といいます。

私たちは見えないと不安になり、不安から益々見えなくなります。顕在化して見えるようにみせることで、安心して経営できるようになります。

顕在化の目的は、「不安を安心に変える」ことと次の「イノベーションへとつなげていく」ことです。外側にある客観的な目を通して、会社の内側に意識(注意)を向けて資産(リソース)の存在に気づきます。

イノベーションとは、「 “未知” のものから創るのではなく、“既知” のものから創る」ことで、顕在化することで既知のものに変わりイノベーションへとつながります。顕在化していくプロセスは、数学の因数分解を解くのに似ています。
 

 

『ブランディング ~ 価値をあらわす ~ 』

会計視点を加えた会社の存在価値の明文化で、会社をブランディングする
 

会計視点とは

 

会計視点とは “正しさ” をみることで、正しさがわかれば信頼へとつながります。

会計情報は会社の経営結果を数値として定量的に表したもので、経営目標に対しての評価に会計情報を活用します。ただし残念ながら、会計情報が正しいと言い切れません。

加えて評価は、目標に対してではなく、目的に対してすべきだと私は考えます。経営数値の正しさではなく、「理念・ミッションに基づいた経営活動をしているかどうか」という “行為の正しさ” をみていくことが、私の考える会計視点です。

目的の実現性や理念・ミッションの実効性を確認していくことで、正しさをみていきます。目的の中に会社の存在価値はあり、行為の正しさから存在価値の意味や意義を説明します。
 

 

価値を発見するとは

 

これから求められる会社の価値とは、経済的活動(やり方)から測定した企業価値ではなく、会社の“存在価値” (在り方)になります。

存在価値は新たに創る価値ではなく元々在った価値で、意味や意義に気づくことから存在価値を浮き上がらせていきます。

同じ眼でみていては決してみえず、視点をずらし/視野を拡げ/視座を変えてみることで、浮き上がらせます。また私の変わった二つの眼(外から視る、内から観る)も活かして、“ない” と思っていた価値に外から内から光をあてて “在る” ものを照らし出して、存在価値を発見します。

“ない”の中に“在る”ものを見つけ、“在る”ことから“できる”ことである可能性を提案することへとつながります。
 

 

どうデザインするのか

 

“正しさ” と “美しさ” が存在価値に顕れるように明文化(文脈づくり)します。

私は経営には、正しさと美しさ の両方が必要だと考えているからです。そして、行為の正しさからは信頼を、目的(存在価値)の美しさからは共感を得られます。

しかし、正しさを求めると美しさから、美しさを求めると正しさから、離れていきます。どちらかではなくどちらも大切にも関わらず、どちらかに偏った経営活動をしています。

相反する二つの考え(定量/定性、客観的/主観的、理性/感性、現実/理想など)の調和をはかりながら、二つの “前に在る” ものそして “奥に在る” ものを感じるようにデザインします。正しい情報と美しい言葉で、存在価値を顕します。
 

 

『経営のアップデート ~ 新しい経営をあらわす~ 』

東洋思想を加えた経営デザインで、経営をアップデートする
 

数学をどう活かすのか

 

数学の楽しみ方は、正しい答えを出すよりも、答えにたどり着くまでの “プロセスを想像・創造する” ことにあります。

これからの社会は答えのない時代であり、ある人にとっての答えは別の人にとっては答えでなく、今の答えがこれからの答えでもありません。正しい答えを導く力よりも答えにたどり着くまでの思考力が求められます。

数学的思考には、論理思考と水平思考があります。また問題の代表的な解き方には、帰納法と演繹法があります。「目的を実現するために正しい行為をしているか」を帰納法から、「正しい行為の先に目的があるか」を演繹法から確認します。

俯瞰的かつ客観的にみる数学的視点を活かし、事象を体系的・立体的に捉えて仕組むをデザインします。
 

 

東洋思想とは

 

「どうデザインするか」でも触れましたが、両方を追い求めて調和をはかる上で重要な考え方が、東洋思想です。

私は「仏教する」という考えに触れ・学ぶことで、相反する二つの考えを越えるのではなく、 “持ちながら行き来できるような思考” に変わりました。

現代社会は西洋哲学のイデオロギー(二項対立)で成り立ち、競争・批判否定・拒絶という対立構造に陥っています。反動として、共創・肯定・受け容れと東洋思想のエッセンスを含んだ社会が芽生えつつあります。

マネジメントは西洋哲学の元で成り立っていますが、西洋哲学だけでは限界にきています。東洋思想の事象の捉え方から、西洋的なマネジメント思考をアップデートすることが、ビジネスに求められます。
 

 

統合思考とは

 

レポートづくりで統合報告を研究している中で、“統合思考” を知りました。統合思考という言葉を知らなかっただけで、私の考え方そのものでした。

統合とは、「二つをただ合わせる」のではなく、「二つの調和をはかりながら二つを超えた」カタチを探し出すことで、東洋思想にも通じます。

わかりやすく言えば、点をつなげて線に、線をあわせて面に、面を組み合わせて立体に考えていくような思考です。数学が得意な人が自然と使っている思考だと思います。

統合思考を通して、関係性の “つながり” をみます。関係性がみえることで、短・中・長期の価値創造ができ、意識決定や行動へとつながっていきます。複雑な世界で必要とされる考え方が、統合思考になります。