イノベーション⑥ 変化は、どこでどのようにして起こるのか

 

「イノベーションとは、何か②」を思索していく中での発見をもとに、“イノベーションのプロセスを整理する”。そしてイノベーションから生まれる“変化が、どこでどのようにして起こるのか”をシステムから探る。
 

イノベーションのプロセスを整理する

 

( 新たな発見 )

イノベーションは一つのフローではなく、二つのフローからなる

二つのフローを分けて考えていたから、ジレンマがあった

二つをつなげる(結合)ことで、イノベーションの全体がみえた

 

( 私が考えるイノベーションのプロセス )

注意 ⇒ 出会い ⇒ 気づき ⇒ 発見 ⇒ 発想 ⇒ 創造

フローⒶ : 注意 ⇒ 出会い ⇒ 気づき ⇒ 発見

フローⒷ : 発想 ⇒ 創造

 

フローⒶの各項目について今までの内容を書いていく。
 

( どこに注意を向けるのか )

固定概念の外にある無意識などのみえていないもの

 

( 何と何が出会うのか )

固定概念と固定概念の外

意識と無意識

内側と外側

表層と深層

みえているものとみえていないもの

など

 

( 何に気づくのか )

みえていなかった本質などの存在

 

( 何を発見するのか )

新たな価値や可能性であり、元々在って気づいていなかった価値

 

次にフローⒷの創造について考える。
 

( 何を創造するのか )

価値観であり世界観

イノベーションで生み出されるモノは、創造する価値観や世界観を表現するツール。

モノやサービスから価値観や世界観が相手に伝わることが重要。

 

これらを整理していく中で、大きな問いが顕れた。

 

どこでどのようにして、変化が起こるのか

 

一つのフローではなく、二つのフローから考える。

( フローⒶ )
私の“内側”で、変化が起こる
 

私の意識の“外”にある無意識などみえていないものに注意を向けることで、気づき・発見があり、質的な変化が私の内側で起こる。これはマインドフルネスやセルフマネジメントなどのように、自分の内側の世界と向き合い、そこに在る何かに気づいて変化が起こる。
 

( フローⒷ )
私の“外側”の相手(人、組織、会社、社会など)に、変化が起きていく
そして、相手の“内側”でも、変化が起こる
 

私が生み出した何か(モノ、サービスなど)を受け取った相手の生活などの、量的な変化が私の外側で起きていく。これはクリエーションやデザインなどのように、自分の外側の世界に向かって、相手を促すようにして変化が起きていく。
 

量的な変化が起こると同時に、相手の“内側”でも質的な変化が起こる。これは無意識の中で起きていく。私が創る新たな価値観や世界観に相手が触れることで、相手の内側に在る何かが揺さぶられて変化が起こる。
 

私と相手、内側と外側で、変化は起こる(起きていく)。変化の起こり方をフローで考える。
 

(私)   (相手)

 外

 ↓

 内  ⇒  外

       ↓

       内
 

変容(↓) : 内側に、意識を深めることによって起こる
変革(⇒) : 外側へ、価値観や世界観を拡げていくことによって起きていく
 

対立する(私と相手、内側と外側)二つのAかBの片方だけで起こるのは、イノベーションではない。AとBをつなげて超えて起こるのが、本当のイノベーションである。
 

最後に、この考察で気づいたことがある。フローⒷは、生み出す結果や成果は相手にカタチとなって現れるので、みようと意識する。しかしフローⒶは、何かを生み出さず結果や成果は自分の中で起こるので、意識しないかぎりみえない。結果や成果がみえやすいフローⒷを一般的には重要視している。それは、自分にも相手にもみえるから。しかし本当に大切なのは、みえにくいフローⒶの方である。私にとって大切なことを守りたいという想いが、違和感の根底にあったのかもしれないことに気づいた。