イノベーション⑤ イノベーションとは、何か②

 

「イノベーションとは、何か①」で、一般的なイノベーションの考えから、イノベーションとは何かを考えた。ここでは、イノベーションとは違う切り口の“セルフマネジメント”から、“イノベーションとは何か”を探る。
 

キーワード

( 何が大切か )

目を、注意を向けること

 

( 何に目を向けるのか )

外側のみえやすい世界ではなく、内側のみえにくい世界

“ない”と思っている中に“在る”もの

 

セルフマネジメントからイノベーションをみる

 

近年、マインドフルネスという言葉をよく耳にする。実際体験された人もいるだろう。私は言葉も知らなかった2014年に、マインドフルネスの話を聴き少し体験した。それ以降も何回か体験している。私なりのマインドフルネスのキーワードは、「awareness:気づく」「accept:受け容れる」「release:解き放す」の三つ。セルフマネジメントの体験会では、いろいろな気づきがあった。マインドフルネスとも同じ気づきもあるが、参考になったいくつかを紹介する。

  • 自分しか変えることはできない、相手を変えることはできない
  • 固定概念から自由になる
  • 固定概念の外にある無意識に目を向けることで、気づき・発見が生まれる
  • プロセスは、「 意図 ⇒ 注意 ⇒ 気づき ⇒ 選択 ⇒ 行動 ⇒ 結果 」である

 

私が考えるイノベーションと、セルフマネジメントの考え方は非常に近い。トランスフォーム(変容する)という考えが、私が考えるイノベーションのプロセスの前半の「 出会い ⇒ 気づき ⇒ 発見 」にあたる。講師のハンター氏は、「変容してから創造へ」ということを話していた。この創造が私の考えるプロセスの後半の「 発想 ⇒ 創造 」にあたる。これらの新しい気づきから、次の発見があった。

  • イノベーションは一つのフローではなく、二つのフローからなる
  • 二つのフローを分けて考えていたから、ジレンマがあった
  • 二つをつなげる(結合)ことで、イノベーションの全体がみえた

 

改めてイノベーションとは何か

 

トランスフォームの視点を加えた、イノベーションのプロセスで大切なことが3つある。
 

①無 → ②在 → ③有

①  固定概念の外にある無意識など、みえていないものに注意を向ける
②  “ない”のではなく、何かが“在る”ことに気づく
③  新たな価値や可能性などを発見する
 

私が考えるイノベーションのプロセスは少しだけ変わった。前のプロセスには、「注意を向ける」ことは当たり前すぎで顕していなかったが、重要であり加える。
 

注意 ⇒ 出会い ⇒ 気づき ⇒ 発見 ⇒ 発想 ⇒ 創造
 

このようにプロセスからみると、「創る」というよりも「創り直す」に近いのかもしれない。何かを新たに創るのではなく、元々在った何かを創り直す。
 

この文章を最初に書いている時には、「創り直す」という言葉の意味は深く考えていなかった。しかし、この後に続く文章を考えていく中で、この言葉がもつ意味が大きくなった。