扉のこちら側に立っているのは、だれか

 

「どのような心境で、扉の前に立っているのだろうか。」

 

扉のこちら側で立っている人を分けるなら、
扉を開けようとしている人と扉が開けられない人になる。
 

扉を開けようとしている人は、
これから起こる楽しいことを期待している人、
開けてから起こることに希望をもっている人、
今抱えている不安などから解放されたい人。
 

扉が開けられない人は、
開けたいけれど開ける勇気がない人、
扉を開けることに不安を感じている人、
何が待っているかわからず開けるのが怖い人。
 

希望と不安、現在社会の縮図を顕す言葉が扉のこちら側にある。
私はどちらの前に扉となって現れたいか。
 

どちらかを選ぶのではなく、二人の前に現れたい。
しかしどちらかを選ぶなら、 “不安を感じている人” の前に現れたい。
 

 

「なぜ、不安を感じている人なのか」

 

希望をもっている人は自ら行動に移せるが、
不安を感じている人は行動に移すことが難しい。
 

行動に移せないのは、行動したくないと思っているからではなく、
なにかが行動に移すことを阻んでいるから。
 

行動に移すことを阻んでいるもの、
それは不安や恐れなど。
 

阻まれて苦しい時心から願う、
「誰か手を差し伸べてほしい」
「誰か手をにぎってほしい」
「誰か背中を押してほしい」と。
 

行動する人が増えていけば、社会はどうなるだろうか。
 

社会はよりよくなると、私は信じている。
ただ、不安を感じている全員が行動に移せるかは難しい。
 

時間が経てば、行動に移すかもしれない。
自分と同じ不安から行動できなかった人が行動したことを知れば、
勇気をもらい、いつか行動に移すかもしれない。
自分のタイミングで、行動に移せばいい。
 

希望を抱いて扉を自ら開けて前を歩いている人がふと後ろを振り返った時、
誰もいなければどう感じるだろうか。
 

誰もいなくても独りで歩き続ける人もいるだろう。
しかし多くは、孤独感から不安に襲われるだろう。
襲いかかる不安から、誰か来るまで待っているかもしれない、
それとも誰かがいるところまで戻っていくかもしれない。
 

前を向いて歩くには、後ろや横で歩いている人の存在は必要だ。
誰かの存在を感じられると、安心できるから。
 

今不安を感じている人に寄り添うことが、
今不安な人だけでなくいつか不安になる人をも、
支えることにつながっていく。